小学生・算数が苦手な子の教え方
教え方といっても、子供さんによって様々変わってくるかと思います。
うちの娘の場合、数字に執着があるので算数に関しては教えなくても勝手に自分の世界を繰り広げてどんどん知識を進めています。(今はなぜか素数探しに夢中・・その前に宿題片付けろよといいたい・汗)
逆に国語には興味を示さず1年生の最初のテストで51点という笑わせてくれる点数をとってきた事があります。(1年生の最初のテストなんて幼稚園児でも高得点とれるレベル・)
とりあえず1年でこれはヤバイだろって事で一緒に本読み、本の内容をわからせる為に問題を全て数字に絡ませてなぞなぞ形式で出してやりました。(例えばこの本に何人登場人物がいた?とか)
そしたら数字に絡ませた途端にどんな問題でもクリアしとります。
漢字なんかも画数から入って教えてやると理解し高得点とれるようにもなりました。
但し、左右が対象になることも多く「人」はいまだ「入」と間違えてますけどね・汗
娘に勉強というものを教える事が増えてきたな~なんて考えてる時、ふと昔の事を思い出しました。
もう遥か昔の話なのですが私が高校1年の頃、近所の中学1年生(女)の家庭教師をしてくれないか?という話しが舞い込んできました。
その頃の私は底辺高校に通うヤンキーくずれでした(笑)
ただ数学だけは進学校に通えるレベルの偏差値持ち(数学以外は平均偏差値40のお馬鹿丸出しでしたけどね)
その中学生は勉強、特に数学が致命的にできないので週に1回1時間数学だけを教えてほしい。バイト代5千円払うから!
バイト代に釣られて即OKした私。
実際教えようと中学の教科書などを揃え張り切っていたのですが・・・
その子は数学どころか算数が出来ない子でした。
とにかく算数時代に習う分数の理解が出来てない。
慌てて小学校時代の教科書をひっぱりだして、分数ってなんやねん?なところから進めていくのですが、ずっと頭をかしげてるし(泣)
きっと小学生時代、授業の内容すらわからず先生に説明されても理解できなかったんだろうなと・・・
今から思えば、その子は学習障害だったんやと思います。
小一時間、分数ってこんなんやと理解してもらおうと格闘する私、でも理解できてないその子。
もう疲れはてちゃいましてね、とりあえずコタツの上にあったみかんでも食べて休憩しようと思ったんです。で、みかん真っ二つに割った時に「あっ!」っと閃いてその子に質問したんです。
「なぁ、今みかん何個に割った?」
「え?二つ?」
即答出来たので次に、真っ二つに割った1つを取り出し、
「これは二つに割ったうちの何個?」
「1つ」
「正解!これは1つのものを二つ割ったうちの1つ、2のうちの1・・・、これが1/2やねん!」
「あ・・」
その子の顔が一瞬パっとなりました。
しめたと思い、次に真っ二つに割った二つを離してだし、
「これは二つに割ったうちの何個?」
「二つ」
「そう、二つ割ったうちの2つ、2のうちの2・・分数でいったら何?」
「・・2/2?」
正解したと同時に離していた半分ずつのみかんをひっつけてやりました。
「ひっつけたみかん、1つに戻ったやろ?2/2は1ってことやねん。わかる?」
「うん」
なんとなくですが、分数ってこんなんやを少し理解してくれた様子。
ここからは同じみかんで1/4~4/4、1/6~6/6をゆっくり学習してようやく教科書の問題に取り掛かる事が出来ました。
みかん大活躍!(笑)
娘の国語の勉強でもそうですが、得意なものに絡ませて問題を出してやる様に、算数が苦手な子がいたら数字を好きなものや馴染みのあるもの、生活習慣に必要なものに置き換えて一緒に学習するのも1つの方法だと思います。